2024.03.15 更新日: 2024.10.08
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コロナ禍の影響で加速したオンライン学習。一言にオンライン学習といっても、様々な学習方法があります。
それらの違いを、私たちはどれだけわかっているのでしょうか?
そこで今回のテーマは、みなさんの身近にもなった学習形態の 「オンライン学習」と「オンデマンド学習」、「eラーニング」の違いについて解説していきます。
そういえば、どれも聞いたことがあるな、自社は確かオンライン学習と呼んでいたはず…、同じ意味ではないの?と、あまり理解されていない方の為、ここで違いは何なのか、確認していきましょう。
オンラインとは、インターネット回線につながっている状態を意味する言葉です。
Web サイトを見たり、Web上のツールを使ったり、Eメールやチャットを送信したりなど、インターネット回線に接続しなければできない活動については、オンラインという言葉が使われるケースが多くなります。
そして、オンラインに学習という言葉が繋がった「オンライン学習」とは、インターネットを通して双方向に行う学習方法のことになります。
主にリアルタイムでの方式を取られることが多く、コロナ過を経て一般的となった、ZoomやTeamsといったWeb会議ツールなどを使って講師から受ける講義などがそれにあたります。
オンライン学習は、通常の対面授業のように指導者とリアルタイムで繋がることでモチベーションが上がりやすく、学習者の人数によっては理解に苦しむ部分もその場で質問ができる為、効果的に学習することが可能です。また、決まった配信時間に受講するため一から自分でスケジュール管理をする必要はあまりなく、計画を立てることが苦手な方にも受けやすい学習形態です。
オンライン学習は設定人数でも学習内容が変わります。
マンツーマン授業の場合、指導者は1人の生徒に集中して指導を行えます。学習者のレベルに合わせて柔軟に授業ペースや教育方法を変更できるため、最適な形式で学習を提供することが可能です。
不特定多数の学習者が参加する学習では、グループチャットなどを利用して指導者に質問ができます。
また、ディベートやディスカッション形式のように学習方法も幅広く展開することができます。しかし、グループ学習には個人差が影響することがあるため、集団授業でもレベルに合わせた学習コースを設定する工夫が必要です。
こちらは大学の講義に多いスタイルで、大人数に向けてのリアルタイム動画配信に近いものです。
この場合は双方向というより講師が一方的に授業を進めていくもので、チャットやコメントを通じて質問はできますが、繰り返し学習や、都合の良いタイミングでの学習はできないといった点が問題に挙げられます。
このように、オンライン学習はツールさえあればすぐに始められる一方で、その時間に回線やPCの準備が整っていること、リアルタイムに授業を進めるための準備などが必要です。
インターネットにつなげて学習はしますが、主に予め録画された映像を使用する学習方法のことを、オンデマンド学習といいます。
学習者は好きな時間と場所でインターネットに接続をし、指示されたURLから動画を視聴して学びます。
あくまで学習者のペースで進めていくというスタイルが、オンデマンド学習の特徴となります。
オンデマンド学習は、Youtubeなどのインターネット上に公開されている動画を視聴する場合と、次項で紹介するeラーニングシステム上にて学習する場合とがあります。
このように、オンデマンド学習は計画的かつ自主的に学習することができなければ、効果は出にくくなるでしょう。
eラーニングも、インターネットを通じて教材にアクセスし学ぶ学習方法のことを指しますが、最大の違いは、LMS(Learning Management System)といわれる学習管理のシステムを介することです。
LMSの学習管理は以下のように、
など、多彩な機能があり、LMSがeラーニングに果たす役割は大きいと言えます。
教材についても、
などの機能があるため、これらを組み合わせてより効果の高い学習教材を展開することが可能です。
また、オンライン学習やオンデマンド学習との組み合わせもできるため、LMSからのオンライン学習用URL発行や、オンデマンド学習の履歴をLMSにて管理することも可能です。
それぞれの学習形態には、上記の通りメリットとデメリットが存在しますが、その特徴を踏まえて準備を行うことで、非常に高い効果を発揮します。
※コロナのような緊急的にオンラインで授業を行わなければならない場合などは、すぐに開始できるものとして有用です。
オンライン講義は特定の決められた時間のみの配信となるため、限定された時間をいかに有効活用するか、講義の設計段階で綿密に計画することが求められます。
さらに、リアルタイムで双方向のやり取りができることがオンライン講義の最大の特徴となるため、学習者のアクションをどれだけ引き出せるかというのも、効果的なオンライン講義を実施するために必要な要素となります。
オンデマンド講義は、いつでもどこでも学習できるメリットがある一方で、いつまでたっても学習に向けず、誰の監視下にも置かれない状況にあることで学習を続けることが難しい、といったデメリットがあります。
そのため、オンデマンド講義を最も効果的に活用するためには、いかに学習者のモチベーションを高め、維持するかが肝です。
まずは学習前の案内やメールなどで、どれほどこの学習が必要かを理解してもらい、そのうえで、映像については飽きさせず、できるだけ短時間で必要とされる知識が身に付けられるよう、工夫が必要です。
例えば映像について工夫できることは
など、様々な方法が考えられるでしょう。
あいにく、オンライン学習についてはその場限り、オンデマンド学習についてはやりっぱなし、という弱点があります。
これらを克服する為に、eラーニングの活用があります。
eラーニングの最大の特徴は前述のとおり、学習管理システム(LMS)があることで、オンライン学習やオンデマンド学習と組み合わせることができ、その効果を増幅させるということです。
・オンライン学習にeラーニングを組み合わせた場合
・オンデマンド学習にeラーニングを組み合わせた場合
以上のように、教育効果を高めたいと考えているならば、1つのオンライン講義、1つのオンデマンド講義の映像での完結ではなく、LMSの活用を軸としたオンライン講義、オンデマンド講義という複数の方式を使い、ある程度の期間を見据えて学習者目線の講義を作成することをお勧めします。
※更にLMSの詳しい内容はこちらを参照ください。→過去記事URL「LMSとは?」
今回は「オンライン学習」と「オンデマンド学習」、「eラーニング」の違いについて解説 していきました。
オンライン学習とオンデマンド学習は基本的な受講方法が異なりますが、eラーニングはどちらの要素も含んだデジタル化された教育であるため、学習の総称と言えるかもしれません。
また、これら学習形態の効果を更に引き出すために 、LMSの必要性もわかったことと思います。
目的により、学習形態を組み合わせたり 、使い分けをしたりと、上手く活用して受講者と運営側の双方に有益な人材育成を目指しましょう。
eラーニングを利用して効率的な人材育成を考えている企業様は、ITBeeのSpeedLMSをぜひお試しください。
また、eラーニングに関するコースの制作、教材制作も、専門ディレクターが担当いたしますので、ご相談ください。