株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
デジタルイノベーショングループ
デジタルトラスト本部
ポリシー＆ガバナンスチーム
大内雄仁 様
コンテンツ制作
株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント(以下SME)は、総合エンタテインメントカンパニーとして多角的にビジネスを展開。コンテンツ制作、パッケージの製造および販売・流通、アーティスト/タレント/クリエイターの発掘・育成、海外事業推進に加え、デジタルコンテンツ事業、アニメーション関連ビジネス、キャラクタービジネス、ライブエンタテインメント事業、音楽ストリーミング事業、スポーツエンタテインメント事業等、新たなエンタテインメントビジネスの創出にチャレンジしている会社です。
今回ご依頼頂いたデジタルトラスト本部は、ソニーミュージックグループ全社に向けて、様々なセキュリティソリューションを提供しています。
クラウドサービスのセキュリティ確保・アカウント管理、インシデント対応、SOCチーム運営、ウェブサイト情報管理、個人情報管理、脆弱性診断、セキュリティポリシーの周知、従業員教育等、セキュリティに関する業務を幅広く手掛けています。
課題は大きく2点ありました。SMEでは、多岐に渡るエンタメビジネスを手掛けている為、様々な働き方の職種が存在します。制作にかかわるスタッフや営業等は非常に外出が多く、逆に在社・在宅勤務が多い職種もあります。様々な働き方の従業員に対して、全員に受講してもらえるようなeラーニングコンテンツを如何に作成するかが課題でした。また、年々複雑になり必要な知識が変わっていくセキュリティ対策および世界各国の法規制への高度な対応や、ビジネスの拡大に伴い、より慎重な個人情報の取り扱いが必要になってきています。これらをどう受講者に知ってもらうかも重要な課題でした。
特に、外出が多くセキュリティの知識が浅い層へ向けては、わかりやすく、かつ短い時間で修了できるコンテンツを作成する必要がありました。
上記課題を解決する為に、下記2点をポイントにしてパートナーを探したところ、ITBeeにたどり着きました。
１． セキュリティに関する知識を保持するeラーニングコンテンツ制作会社
２． イラスト等を使って、わかりやすいコンテンツ制作をしてくれる
他社もいくつか探しましたが、上記ニーズを予算内で叶えてくれる会社がITBeeでした。
ITBeeに教材制作を依頼するにあたって、基礎となるシナリオを社内でパワーポイントにて準備しました。それをもとに、イラストを描き下ろして頂いたり、マンガ形式にして頂くことで、受講中の途中離脱を防ぐ工夫を行いました。専門用語が多いページはITBeeのセキュリティの知識を活かして、表現や構成等のご提案を頂きながら制作を進めました。時には受講者に、eラーニングを通して「何を持ち帰って欲しいか」の検討から相談に乗ってもらいました。
結果、下記のような受講者の声が届き、大変満足度の高いコンテンツ制作ができたと思っています。
「素晴らしいですね！難しい話をわかりやすく、イラストもスライドデザインも洗練されている印象です」「昨年度より非常にわかりやすかったです」「見やすくなって、頭に入ってくるようになりました」
過去のeラーニングにおいて、現実的には、ほぼ読まずに飛ばして修了していた受講者も存在していたと思います。ですが、上記の受講者の声のように、しっかり受講してくれる人が増えたことを実感しました。その結果、下記3点について効果が出ました。
1.コンテンツ内のインシデントフローが改めて目にとまることにより、ささいなことでもインシデントとして報告してもらえるケースが増え、対策をおこなうことにより、大きな事故が未然に防げていると思われます。
2.Webサイト開設時に必要なセキュリティ各施策に関しても申請が増えました。
3.個人情報保護意識の高まりも感じました。
受講者に絶対に覚えて欲しい・意識して欲しいポイントが強調されたことにより、上述の効果が生まれました。従来は、内製でコンテンツ制作を行っていました。コンテンツ制作のプロと違ってポイントが絞り切れてなかったように思えます。
年々複雑化・巧妙化しているサイバー攻撃に対応する手段として、従業員教育の一環であるeラーニングは非常に大事な手段です。結局は、人から情報漏洩が起きたり、人が設定ミスを起こしたりしますので、「人」の意識を高めないことには、脆弱な状態がいつまでも会社に存在してしまうことになります。
ITBeeには、これまで通り「わかりやすくポイントを絞る」デザインや構成にも期待していますし、人を育成していく為に「セキュリティの深い知識を活用」したコンテンツを作り続けて欲しいと思います。その為には、セキュリティの知識のアップデートも欠かさず行い、貴重なスキルを保持し続ける会社であることを期待しています。
