
はじめに
教育にeラーニングを取り入れてみたいとお考えなら、まずは「講座パッケージ型eラーニング」から始めてみてはいかがでしょうか。
専門的な知識や技術、コンテンツの準備の手間を必要とせず、コスト面でも比較的安価に始められるのでおすすめです。
今回は、講座パッケージ型eラーニングの特徴と導入のポイントを解説します。
講座パッケージ型eラーニングとは?
「講座パッケージ型eラーニング」とは、文字通りeラーニングシステムに講座のコンテンツ(教材)が搭載されているものを指します。
eラーニングを導入したくても、システム構築やコンテンツ制作を検討する段階で「何を基準に選べば良いのだろう」と悩んでいませんか。
しかし、講座パッケージ型eラーニングなら、システムに搭載されているコンテンツの中から、自社に必要なものを選ぶだけなので、すぐにでもeラーニングを始められます。
システム構築はどの業者に任せるのか、コンテンツはどのように用意すれば良いのかなど、難しく考える必要もありません。
提供されるコンテンツの種類や数は、業者によって異なりますが、数の多さで考えるよりも、コンテンツは自社が必要としている内容かどうかが重要です。
それを見極めるには、選定の際に、予め自社の学習目的を明確にしておき、自社の規模も考慮すると失敗を防げます。
特に、コンテンツのカスタマイズに対応できる柔軟性は重視したい点です。
詳しくは後述しますが、既成のコンテンツに、専門性の高い自社オリジナルのコンテンツを組み合わせることもできれば、より実務に沿った学習を行えるようになります。
講座パッケージ型eラーニングは、導入時の手軽さに加え、一般的な内容から、自社が求める人材に適したスキル習得に至るまで、幅広い学習も実現可能なシステムなのです。
講座パッケージ型eラーニングの選び方
講座パッケージ型eラーニングを選ぶ際には、重要なことが3つあります。
コンテンツの拡張性やカスタマイズ性を確認する
搭載されたコンテンツの中から、学習目的に応じて必要なコンテンツをひとまとめに提供できれば便利だと思いませんか?
たとえば、新人研修をeラーニングで行う場合、「ビジネスマナー」「タイムマネジメント」「Word基礎」「Excel基礎」あたりのコンテンツは必須だと思います。
これらを「新入社員研修パッケージ」としてひとまとめにできれば、新入社員は迷わず自分が学ぶべきコンテンツに取り組めます。
しかも、自分が学びたいコンテンツから着手でき、習得が難しい内容も、再受講で自信を持つまで学び直せます。
これを繰り返すことで、配属前に必要な知識とスキルを身に付けられるでしょう。
また、業種ならではの専門性のある内容や、自社として強化したい内容も併せてパッケージに組み込めれば、本来の学習目的をより達成できるようになります。
このように、講座パッケージ型eラーニングに搭載されたコンテンツの拡張性やカスタマイズ性は、学習効果に影響します。
せっかく導入するのなら、学習テーマごとに複数のコンテンツを組み合わせてオリジナルのパッケージを作成したり、既存のパッケージに自社独自のコンテンツを追加したりできるものを選び、有意義な研修を実施しましょう。
自社に適しているものなのかを見極める
eラーニングというと、たくさん用意された既存のコンテンツから、自分に必要なものを選択して受講するイメージがあると思います。
既存コンテンツが充実していると、汎用性があり、年次や役職に捉われずに利用できると期待されるかもしれません。
しかし、豊富に取り揃えられたコンテンツの中には、自社の教育目的と関連性の低いコンテンツが含まれていることがあります。
階層別研修で利用を考えている場合は、自社の人材育成方針や人事評価に即したコンテンツが揃っているのかを見極めることが肝心です。
導入前に、自社が必要するコンテンツは何かをしっかり洗い出しておけば、目移りせずに済むでしょう。
また、費用対効果も考えなくてはなりません。
もともと受講対象者数が少ない組織であれば、コンテンツのすべてを利用しきれない可能性が考えられます。
受講対象者が多い組織でも、受講の機会を受講者の自主性に委ねると、受講者は受講を後回しにしてしまう傾向があり、その結果、受講率が下がることもあります。
これらを考慮しながら、自社の利用の仕方に適した料金プランを検討すると良いでしょう。
管理者が効率的に管理できる機能の充実度
eラーニングは、受講させて終わりではありません。
管理者は、受講対象者が受講内容をどれだけ理解できたのか、学習が自分にとって有益なものだったのかを確認し、受講結果を把握することが大切です。
そのためには、講座パッケージ型eラーニングに備わった管理機能の充実度も、選定のポイントになります。
具体的には、受講状況の管理、理解度テストやアンケート機能などです。
たとえば、受講必須のコンテンツの場合、受講の進捗状況がわかれば、未受講者に対して期日までに受講を促すことができます。
受講状況をひとり一人に確認するよりも、効率的なのはいうまでもありません。
理解度テストは、学習がどの程度身に付いたのかを測る手段になります。
管理者は受講対象者の理解度を確認し、受講者は自身の理解度を把握できるので、実施する価値は十分にあるといえます。
もし、テスト結果が目標点に達しない時には、再受講させて再テストを行えば、より学習効果が高まるでしょう。
その他にも、アンケートでコンテンツの満足度や難易度のデータを可視化したり、課題のワークシートが一元管理されれば、管理者はeラーニングならではの恩恵を受けることができるのです。
講座パッケージ型eラーニングの契約タイプ
講座パッケージ型eラーニングには、大きくわけて2通りの契約タイプがあります。
選定の際には、自社の学習目的や活用目的によって、どちらが適しているのか検討すると良いでしょう。
個別購入タイプ
- 基礎的なビジネススキルを身に付けさせたい
- 階層別にスキル向上を図りたい
- コンプライアンスやハラスメントの知識を習得させたい
- 専門分野に特化した学びを与えたい
など、研修目的が明確になっている場合は、目的に適したコンテンツをひとまとめにし、パッケージとして購入することも可能です。
このタイプなら、学習目的に沿ったeラーニングを手軽に始められます。
ただし、あれもこれもと複数のコンテンツを選択したり、複数のパッケージを作ったりしてしまうと、トータルで考えた時に割高になる可能性があります。
eラーニングを実施する目的や方向性をしっかり定めて、コンテンツを選ぶようにしましょう。
個別購入タイプは、とにかくeラーニングを導入して、どのような学習効果が得られるのか試したみたい、あるいは速やかに単発的な研修を行いたいテーマがある、といったニーズにも適しています。
定額制タイプ
月額・年額のライセンス料を支払いながら、コンテンツをすべて受講できる、いわゆる“受講し放題”のタイプです。
講座パッケージ型eラーニングというと、こちらのタイプをイメージするかもしれません。
受講者は、たくさんのコンテンツから自分が興味・関心のあるコンテンツを自由に選択して受講できるため、魅力的に感じるでしょう。
ただし、受講数が少なくても定期的に料金が発生することに注意が必要です。
標準化された質の高いコンテンツが取り揃えられていたとしても、受講を受講者の自主性に任せると、期待通りの受講率を得られないことも考えられます。
そのため、定期的にお薦めのコンテンツを紹介したり、受講の必要性をアピールしたりなど、積極的な活用を促して社内浸透させる努力が大切です。
このタイプは、多くの学びの機会を与えたいとお考えの企業や、社員数が多い企業向きで、福利厚生の一環として導入されたりしています。
講座パッケージ型eラーニングを活用していくには
手軽に始められる講座講座パッケージ型eラーニングですが、やはり導入にあたり押さえておきたいポイントがあります。
学習のための準備
インターネットを利用した講座パッケージ型eラーニングでは、インターネット環境の整備が必須です。
通信速度が遅いとコンテンツを読み込む時間がかかり、ストレスを感じてしまいます。それが原因で続かなかったり離脱したりすることもあるので、事前に確認しておきましょう。
また、受講者の中にはスキマ時間にモバイル端末で受講する人もいます。そうなると、システム利用時のセキュリティ意識も重要です。
受講者には、インターネットのリスクをしっかり理解させる必要もあるでしょう。
コミュニケーションの強化
新入社員はまだ社員同士の交流が少ないため、研修をeラーニングにした場合、横のつながりが取りにくくなることが考えられます。
社会人の第一歩を踏み出す新入社員にはコミュニケーションも重要なので、別途コミュニケーションツールを活用するといいでしょう。
受講中も疑問点があったら質問できるようにし、関係性を築く環境を整えるのも学習のモチベーションを維持する方法です。
これら2点は、eラーニング全般にも共通することです。せっかく導入するのであれば、学習効果を高めるために環境も整えておきましょう。
ITBeeの講座パッケージ型eラーニング
長年eラーニングを専門にしているITBeeも、講座パッケージ型eラーニングをご提供しています。
ITBeeのオンライン型eラーニングの研修プログラム『スグに使える! ビジネススキルe講座』には、ビジネスシーンで必要とされる13の既存コンテンツがあります。
それらを、単発でシステムに搭載したり、必要なコンテンツを複数組み合わせてパッケージ化して搭載したりすることが可能です。
たとえば、「ロジカルシンキング(論理思考)」「問題解決思考」「ビジネスプレゼンテーション」を「ビジネススキルアップパッケージ」として組み合わせれば、すぐに若手社員向けのスキル向上研修をeラーニングで始められます。
それ以外にも、カスタマイズに強いITBeeでは「自社オリジナルのコンテンツを組み合わせたい」とお考えの場合にも柔軟に対応します。
また、ご要望があれば、搭載するコンテンツの制作までを一貫して行える点も大きな強みです。
ITBeeなら、講座パッケージ型eラーニングの便利さを十分に感じていただける、自社に合った研修を実現いたします。
「スグに使える!ビジネススキルe講座」の特徴
ITBeeが提供している既存のコンテンツは、その名の通り、受講を終えた方が、身に付けたスキルをその日のうちからでも発揮できるように設計されています。
コンテンツの作りは、仕事・職場でよくあるシーンを事例にしたドラマ仕立ての動画になっており、飽きずに楽しく学習できるのが特徴です。
それに、1項目の視聴時間が短いため、集中力を切らさず受講できます。
また、継続学習・復習をサポートするダウンロード資料も充実しており、知識をインプットするだけではなく、演習やテストでアウトプットも可能なので、学習を定着させられます。
ビジネススキルの習得に取り組む内定者・若手社員から、スキルを固めたい中堅社員、若手の指導・育成を担うリーダー・マネージャーと、幅広い層に活用いただけます。
実際に、これまで導入いただいた皆さまからは、実用度・満足度共に90%以上の好評価を受けています。
まとめ
講座パッケージ型eラーニングについて、ご理解いただけたでしょうか。
最後にもう一度、講座パッケージ型eラーニングを選定する際のポイントを確認しておきます。
「自社にあったコンテンツが搭載されているか」
「自社の規模や予算に合っているか」
「管理・運用機能が充実しているか」
これらを踏まえた上で、学習効果を最大限に得られるeラーニングを実現しましょう。
『スグに使える! ビジネススキルe講座』の詳細は下記URLからご覧いただけます。
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